防災

車避難で注意すること【5選】アフターコロナで新たな避難常識へ

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まず最初に確認したいことがあります

津波、地震の時に避難するとき、車避難は出来るだけ避けるようになっています(国土交通省より)

しかし、特別な場合を除くとなっていて「特別」とはどんなことでしょう

・高齢者を一緒に避難する場合
・体の不自由な方と一緒に避難する場合
・ペットを飼っている場合
・妊婦さんが家族にいる場合
・避難が間に合わないと思った場合

などでしょうか

あくまでも、徒歩避難優先になっています

コロナ前までは・・・

新型コロナウイルスが世界中に広がり、私たちの生活を変えました

そして、防災のあり方も変わろうとしています

これまでの避難所では、コロナウイルスの集団感染クラスターを防ぐことはできません

私が考える新たな避難のあり方

・車避難をすること(他人との接触を避けられる)
・テントを一人一つ持つこと(他人との接触をさけられる)
・マスクを備蓄すること(マスクの備蓄が無いことも考えて個人で)
・除菌スプレーや除菌シートを各自持つこと(個人で予防すること)

自己紹介が遅れましたが、私は地方で防災士の活動をしている者です

防災も時代・教訓によって常にアップデートしなくてはいけないと強く思っています

話がそれてしまいました、本題に戻りましょう

車避難について、5つの問題点と注意点があるので一緒に確認しましょう

1.車避難のタイミングは早く

車避難の問題点は、避難時に渋滞になり逃げ遅れる可能性があることです

私が推奨する車避難は、洪水警報が出そうだなと思った時、これからひどくなるかもしれないなと思った時に避難を始めることです

避難所について数時間後、おさまって何もなかったら「良かったね」と言って家に帰る。それくらいの感じで考えておきましょう

2.津波のときは余計に渋滞すると思うこと、かつ素早い判断で車を乗り捨てること

津波がくるときに誰もが急いで逃げようと車避難を考えます

しかし、皆が同じタイミングで車避難をすれば必ず渋滞します

もし、重大に巻き込まれたりして避難が遅れそうなときは、すばやい判断で車を乗り捨てましょう

ここで乗り捨てるときは、緊急車両の妨げにならない場所に停めて車の鍵は付けたままにします(津波避難時に車を使う時は、そこまでの覚悟で使いましょう)

国土交通省の調査によると、リアス部の車避難は自転車避難に比べ「避難時間」「避難距離」も劣る結果になっています

必ずしも車避難が最強ではないことを知っておいてください

津波避難は、いかに遠く逃げるかより、いかに早く高台へ逃げるかです

自分が住んでいる所の地形(高い場所はどこ?)を普段から見ておきましょう

※家族と散歩する時に、一緒に探してみると家族も防災意識高まりますよ

3.浸水している場所を無理に通行しない

車のタイヤの大きさにもよりますが、普通車のタイヤでJAFが公開している浸水基準を見ていきましょう

・~10cm(タイヤの黒い部分)の浸水だと、走行に関し、問題は無い
・10cm~30cm(タイヤ半分)の浸水だと、ブレーキ機能が低下し、安全な場所へ車を避難させる必要がある
・30cm~50cm(タイヤが隠れる)の浸水だと、エンジンが停止し、車から脱出しなければならない
・50cm~(タイヤより上)の浸水だと、車が浮き、また、パワーウインドウも作動せず、車の中に閉じ込められ、車とともに流され非常に危険な状態になる

JAF(千葉県津波避難計画策定指針)

車に閉じ込められた時に役立つ防災グッズ「車内緊急脱出ハンマー」を車に備蓄しましょう

「車内緊急脱出ハンマー」の記事を貼っておくので、合わせて見てみてください↓↓

道路の浸水が浅い場合でも、注意しなけれなならない箇所があります

・アンダーパス
・橋
・河川敷の道

この部分では、洪水のときに毎回被害が出ています

なぜなら、アンダーパスは人間が錯覚してしまう箇所です
橋や河川敷の道は、いつ濁流が橋を乗り越えて押し寄せるか、いつ堤防が崩れるか分からないからです。前の車が通過しているといっても、あなたのところで濁流が来るかもしれません

4.車避難はエコノミー症候群になることを知っておく

車の中にいると、長時間座っている姿勢のままになってしまいます

エコノミー症候群とは・・・窮屈な座席で長時間同じ姿勢のままでいると、血の流れが悪くなり血管の中に血のかたまりが作られ、そこに痛みや腫れが生じることがある(深部静脈血栓症)。 血のかたまりがはがれ、肺の血管につまると、胸が痛い、呼吸が苦しいなどの症状をおこすこと(肺塞栓症)

車避難している方で、過去に何人もこのエコノミー症候群で亡くなった方がいます

エコノミー症候群にならない対策は・・

・水分補給をしっかりとる
・手足の伸びを定期的にする
・トイレにちゃんと行く(トイレを我慢しようと水分補給を取らないことを避ける)
・寝るときは足をのばして寝るように工夫する

私も車に積んでいる、寝るときの足元を平らにしてくれる、おすすめのアイテム↓

これで車の足元を平らにすることで、足を伸ばせてエコノミー症候群もかかりにくくなります

エコノミー症候群になるというイメージをしておく事と、対策までしておけば怖いことはありません

5.地震の時に車避難は運転要注意

内閣府防災調査資料によれば、車避難をしている時の問題点として「地震による道路の被害や道路上のがれきなどが障害になった」「停電により信号機が動いていない」「液状化によりマンホールが浮き上がっている」「地震の影響で踏切の遮断機が下りたままになっていて通行の障害になった」これらが上がっている

地震時は、道路状態がどうなっているか分かりません

普段の道が目を疑う光景になっていることもありますし、停電で信号が動いておらず渋滞になったり事故が発生したり

地震時の車避難は慣れた道でも、十分に走行には注意してください

まとめ

車避難で注意すること【5選】

1.車避難のタイミングは早く
2.津波のときは余計に渋滞すると思うこと、かつ素早い判断で車を乗り捨てること
3.浸水している場所を無理に通行しない
4.車避難はエコノミー症候群になることを知っておく
5.地震の時に車避難は運転要注意

車避難は、この5つを注意すれば、とても有効な避難となり

車避難が新型コロナウイルスの影響を受けて、新たな避難方法の一つとなるでしょう

時間がある人は合わせて、コロナ時代の「新たな避難所のかたち」をご覧ください↓↓

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