液体ミルクの備蓄は、赤ちゃんがいる家庭では今後必須アイテムになります。
実際にも、2019年の台風19号でも役立ったお母さん多くいます。
その理由は、台風では停電によりミルク用のお湯が作れないことです。
停電ではミルクが作れない問題
台風や地震のときは、停電のリスクが高まります。
台風では、風速25m/s以上の強風が吹くとそのリスクはさらに高まると言われています。
今年の台風10号は、特別警報級ともいわれるくらいの勢力があり停電戸数も最大47万戸(9月7日)にもおよびました。
過去の台風でも停電被害は発生しています。
2018年9月 台風21号:最大約240万戸停電 約5日間停電
2018年9月 台風24号:最大約180万戸停電 約3日間停電
2019年9月 台風15号:最大約93万戸停電 約12日間停電
2019年10月 台風19号:最大約52万戸停電 約4日間停電
2018年7月 西日本豪雨:最大約8万戸停電 約4日間停電
ここで注意したいのが、停電戸数もですが停電日数が重要になってきます。
最近の夏場は、特に熱帯夜が続き、夜でも熱中症のリスクがあります!
そんな夜を、数日暗い中過ごすことになり、その不安は想像以上です。
赤ちゃんがいる家庭になると、もっと不安になることでしょう・・・
停電になると、電気が使えません。
さらに、ガス・水道になるとさらに復旧は遅くなります。
阪神淡路大震災 | 東日本大震災 | |
電気 | 2日 | 6日 |
水道 | 37日 | 24日 |
ガス | 61日 | 34日 |
阪神淡路大震災や東日本大震災での水道、ガスの復旧は1ヶ月以上かかっています。
つまり、赤ちゃんのご飯であるミルクが作れない状態におちいります・・・
液体ミルクの積極的備蓄
このことを受けて、避難所を運営している自治体でも液体ミルクの導入が進んでいます!
豪雨や地震など相次ぐ災害に備え、乳児用の液体ミルクを備蓄する自治体が急増している。メーカーなどによると、国内販売がスタートした今春以降、少なくとも50自治体が採用。粉ミルクのように湯で溶かす必要がなく、断水下でも安心して使えると好評だ。10月の台風19号でも乳児のいる家族に配られた。
2019/12/3日本経済新聞
しかし実際、液体ミルクが災害時に役立つ話を聞いたことがある人は、少ないかもしれません。
それはなぜか?
海外では、1970年代にフィンランドで発売されて以降、液体ミルクは広く普及しているが、日本では2019年3月にようやく発売となった。
日本でも液体ミルク販売開始 2019年3月~
2018年8月に調整液状乳に関連した法律が制定されました。
育児の負担軽減や災害時の備えになると期待される乳児用の液体ミルクの国内販売が8日、解禁される。厚生労働省が製品の規格基準を定めた改正省令を公布、施行する。メーカーは、原料の種類や配合などについて厚労省の承認と、成分について消費者庁の特別用途食品の表示許可を得れば、製造販売できるようになる。
乳業メーカーの業界団体・日本乳業協会によると、市販までには1年以上かかる見通しだという。
朝日新聞 2018年8月7日
転機になったのは、2016年の熊本地震。フィンランドから支援物資として送られ、断水が続く被災地で「開封したら、常温でそのまま授乳できる」と注目されました。
世界に約40年近く遅れて日本でも、大手メーカーの明治とグリコの2社で液体ミルクは発売されました。雪印メグミルクも20年度の参入を目指しているようです。
私も、生後2ヶ月の赤ちゃんがいる親なので家には3日分液体ミルクを備蓄しています。
賞味期限が近づくと、普段のミルクの代わりに飲ませ、新しい液体ミルクを購入しています。(ローリングストック法)
ローリングストック法とは・・・
普段から少し多めに食材、加工品を買っておき、使ったら使った分だけ新しく買い足していくことで、常に一定量の食料を家に備蓄しておく方法を言います。
ローリングストックのポイントは、日常生活で消費しながら備蓄することです。
地震はいつ何時起こるか分からないので、液体ミルクは常に備蓄しています。
赤ちゃんの災害に備える準備リスト
液体ミルク | 紙おむつ | 哺乳瓶と紙コップ |
おしりふき | 除菌シート | タオル/バスタオル |
母子手帳 |
最低限の備えるリストです。
日ごろから準備しておくようにしましょう!
時間がある方は、防災士が過去の被災された育児ママの教訓を活かして厳選した、避難所で使用する「赤ちゃんの防災グッズ」をリストアップしている記事を貼っておくので見てみてください。
液体ミルクの特徴
1.常温保存が可能!災害時の備えに、外出時も困らない
2.そのまま飲める!泣いている赤ちゃんを待たせない
3.ママを助ける!調乳不要で誰でも簡単に授乳が可能
液体ミルクは、調乳済みのミルクが液体状で販売されている製品です。
お湯や⽔に溶かすことなく、哺乳瓶に移し替えればそのまま⾚ちゃんに与えられるのが特徴で、常温保存が可能なため、外出時の持ち運びやストックとしても便利です。
災害時には、ママがストレスを抱えて母乳が出にくくなってしまう事例も報告されています。
母乳でミルクに困らない方でも、災害時になるとどうなるか分かりません。
「母乳が出なくなるかもしれない」という備えも考えておきましょう。
meiji 明治の「災害備蓄に向けた取り組み」ホームページも分かりやすいので一度見てみてください。
液体ミルクのメリットで持ち出しにも便利と言いましたが、ちょっと外出する時は、粉ミルクでも全然問題ありません。
お湯の確保だけできれば、数時間のお出かけも出来ます。
そんなお出かけにピッタリのアイテムがあるので
・お出かけしたいけど、ミルクの時間があるから困っている。
・ミルク作りに丁度いいお湯を持ち運べる水筒を探している。
・保温時間が長い水筒を探している。
・持ち運びに便利な水筒を探している。
・ミルク作りでコンビニのお湯は使いたくない。
こんな悩みを持っているママパパは、時間があれば合わせて見てみてください。
まとめ
すでに海外で実績があるように液体ミルクは、これからの防災アイテムとして注目されることは間違いないでしょう。
そして、マスクや水、食料と同じように災害が発生したとき、スーパーやドラックストアから商品は無くなります。
このことを、教訓にして日ごろ(災害が起こって無いとき)から、少し買い足し、備蓄していきましょう。
赤ちゃんのために、一緒に頑張りましょう!