今年は、台風の発生が遅かったが、9月に入り2個の台風が日本に上陸しました。
その内の一つが、気象庁が「数十年に一度の強度」と表現する特別警報級(中心気圧930ヘクトパスカル以下、最大風速50メートル以上)と表現された台風10号でした。
結果、特別警報は発令されなかったが、多くの被害を出しました。
私は、防災士の資格を持ち、日々防災に携わっているものです。
台風10号を九州で身をもって経験し、これは、そこで感じた台風対策の記事です。
【目次】
雨戸無し窓の台風対策 6選
1.養生テープでガラスの飛散防止
2.段ボールでガラスの飛散防止
3.フィルムでガラスの飛散防止
4.板を貼って窓ガラスを守る
5.網入りガラス/強化ガラスに替える
6.雨戸の設置で長期安心対策
カーテンでガラスの飛散対策
もし、台風の雨風の中「応急処置」するなら、補修テープはゴリラテープ!
まとめ
雨戸無し窓の台風対策 6選
6選の順番は、内容が「自分でできる、簡単にできる方法」順になっています。
1.養生テープでガラスの飛散防止
窓ガラスに飛んできた物が当たったり、風圧でガラスが割れることもあります。
割れたガラスが体に当たって切ったり、刺さったりしてケガをするケースが多い。そこで、ガラスが割れても飛散しないようにすればケガする可能性も減ります。
養生テープを、下の絵のように部屋側に貼ります。
ポイント
✔ 先に✖を貼ってから周りの̻🔲を貼ること。
そうすることで、剥がれにくくなります。
注意点
✔ 窓の外側に貼ったら、雨風で剥がれやすい。
✔ 養生テープ以外のガムテープや、粘着テープで貼ると跡が残るので注意する。
✔ すりガラスや凹凸があるガラス面には、くっ付きにくい。
この養生テープは、台風が近づいてくると、ホームセンターから真っ先に無くなるアイテムです。
養生テープ自体も安く、作業も簡単で、ガラス飛散防止効果もあるので、家に備蓄しておくことをおすすめします。
2.段ボールでガラスの飛散防止
こちらも、養生テープ同様に、ガラスが割れても飛散を防止する効果があります。
ポイント
✔ ガラス面全体に段ボールを貼りましょう。
注意点
✔ 窓の外側に貼ったら、雨風で剥がれやすい。
✔ 段ボールを貼ったら、窓は開かなくなります。
段ボールは、養生テープで貼れなかった、すりガラスや凹凸があるガラス面にも貼れるので、養生テープと使い分けましょう。
段ボールは、ゴミとして捨てるだけですがいざという時の台風対策になるので、捨てずにある程度は保管しておきましょう。
スーパーなどで「ご自由に持って行ってください」など、無料でもらえますが、台風10号の時は、みんなが持って行っているので無くなったところが多かったです。
3.フィルムでガラスの飛散防止
窓ガラスに直接フィルムを貼ることで、割れた時の飛散防止になります。
フィルムは、見た目も良く常に貼っておく事で、急いで台風対策をしなくて済みます。
ポイント
✔ 自分でフィルムを買って貼る方法と、業者に任せる方法がある。
注意点
✔ 自分で貼るときは、難しいので時間がかかる。
✔ 業者に任せるときは、台風直前は工事が難しいので、事前にやっておく必要がある。
自分で貼る場合
今は、水で貼るタイプもあり、以前に比べ貼りやすくなっています。
また、剥がしても何度も使えるタイプもあるので、台風の時だけで良い方は、見た目が多少悪くてもフィルムを購入して、自分で貼る方が安く済むのでおすすめです。
業者に任せる場合
台風のたびに、フィルムを貼るのは面倒だという方は、業者の人に任せてきれいに貼る方法もあります。
その時、どの業者にお願いすれば良いか分からない人へのおすすめは、見積りをとることです。
見積りは無料なので、「対策考えているので、見積だけでもお願いできますか?」など工事する前提ではなく、まずは金額を知る前提で考えてみることです。
今は、インターネットに金額も書いている業者も多いので考える参考にしてください。
それでも不安な方は、下に方法を載せておくので参考にしてください。
1.近くの施工業者
2.知り合いの施工業者
3.くらしのマーケットで業者を見つける
4.大手メーカーに頼む
5.業者に近くの優良施工業者を見つけてもらう
「1.近くの施工業者」、「2.知り合いの施工業者」を知っている方は、その方にお願いする方法が簡単です。
もし、フィルムを貼る業者でなかったとしても、知り合いの業者さんを紹介してもらえる可能性もあります。
「3.くらしのマーケットで業者を見つける」は、くらしのマーケットというサイトからフィルム工事ができる人を探す方法です。
最近テレビCMでもエアコンクリーニングで流れていますが、フィルム貼りの専門の方もいるので一度見てみる価値ありますよ。
「4.大手メーカーに頼む」は、掃除サービスで有名なダスキンの「窓用フィルム施工サービス」を利用することです。
ダスキンは、赤ちゃん用品のレンタルなども手掛け今や幅広いサービスを提供しています。
その中の一つに、窓用フィルム施工サービスがあります。
大手メーカーの強みは、経験値と安心です。
フィルムの種類も豊富で、無料見積もりもあるので、窓用フィルム施工サービスページのリンクを貼っておくので覗いてみてください。
「5.業者に近くの優良施工業者を見つけてもらう」は、全国の300以上の優良業者に、条件に合った見積りを取ってもらえるサイトです。
家のリフォーム全般の見積もりが取れるので、比較するため利用してみてはどうでしょうか。
フィルム以外でも見積依頼できるので、色々比較してみてください。
4.板を貼って窓ガラスを守る
板は、ベニヤ板や薄い木材、プラシート板でも効果があります。
板を貼ることで、窓自体を守ることが出来ます。
ポイント
✔ 板を貼ることで、強い補強ができる。
注意点
✔ 時間がかかるので事前に対策する必要がある。
✔ 台風が接近しているときに板を貼らないこと。
✔ くぎ、金づち又はネジ、ドライバーが必要。
ここで、一番気を付けてもらいたいのは、注意点でも上げた「台風が接近しているときに板を貼らないこと。」です。
風にあおられて、怪我したり、高いところの作業では落下したり2次災害につながる可能性が極めて高いからです。
気を付けてください。
板の打ち付けは、その他道具も揃える必要があります。
これらが、板を打ち付けるときに必要な道具です。
Amazon検索ページのリンクを貼っておくので、サクサクっと検索・購入ができます。
5.網入りガラス/強化ガラスに替える
対策の一つとして、窓自体を割れても飛散しないタイプにする、または、窓自体を強くする方法もあります。
ポイント
✔ 根本的にガラスを強化して対策する
注意点
✔ 時間がかかるので事前に対策する必要がある。
✔ 台風が接近してからは時間的に対策出来ない。
✔ 施工業者に任せる
網入りガラス/強化ガラスの施工は、基本業者に任せます。
1.近くの施工業者
2.知り合いの施工業者
3.ホームセンターで注文する
4.工務店で注文する
5.業者に近くの優良施工業者を見つけてもらう
フィルム貼りと同じですが、「1.近くの施工業者」、「2.知り合いの施工業者」を知っている方は、その方にお願いする方法が簡単です。
もし、窓を設置する業者でなかったとしても、知り合いの業者さんを紹介してもらえる可能性もあります。
「3.ホームセンターで注文する」「4.工務店で注文する」は、足を運ぶ先は違うが、流れは似ています。
ホームセンターに行く機会があったら、覗いてみてください。そして、その情報を元に、工務店に足を運んでみてはいかがでしょうか。
「5.業者に近くの優良施工業者を見つけてもらう」は、フィルムを貼るときと同じです。
全国の300以上の優良業者から、条件に合った見積りを取ってもらって、その後、工務店に行くなど比較対象として使う手もあります。
6.雨戸の設置で長期安心対策
やはり雨戸は台風対策として最強です。
ポイント
✔ 強固な補強ができ、台風の度に心配することが無い。
注意点
✔ 時間がかかるので事前に対策する必要がある。
✔ 台風が接近してからは時間的に対策出来ない。
✔ 施工業者に任せる
雨戸の設置は、基本施工業者に任せます。
購入する方法としては、「網入りガラス/強化ガラスに替える」と同じです。
1.近くの施工業者
2.知り合いの施工業者
3.ホームセンターで注文する
4.工務店で注文する
5.業者に近くの優良施工業者を見つけてもらう
賃貸の家や部屋では、厳しいかもしれませんが、賃貸でない家は後付けでも雨戸設置ができます。
近年の自然災害をみていると、毎年のように災害が起き、数や強さが強くなっているのでこれを機に「長期に対策」をしてみる手もあります。
カーテンでガラスの飛散対策
「雨戸無し窓の台風対策 6選」を見てきましたが、それと同時にカーテンで対策することで、より一層安全になります。
それは、とても簡単な方法で、「カーテンを閉めて、安全ピンで留める」です!
もし、ガラスが割れたとしても、下に落ちるようにします。
安全ピンで留めることで、カーテンが風で広がることなくガラスを落としてくれる。
簡単にできるので、台風対策の一つとして覚えておいて損はないですよ。
もし、台風の雨風の中「応急処置」するなら、補修テープはゴリラテープ!
もし、台風の中「応急処置」をするときに求められるのは、雨に濡れても使えるもの!
そこで、おすすめなのはKURE5-56で超有名な呉工業株式会社が、総輸入販売元として日本に上陸した「ゴリラシリーズのテープ」!!
商品の一つ、ゴリラテープ クリスタルクリアは、なんと水中でも使用ができます。
水中で使用可能だなんて半信半疑だったので、実際に購入して、水中で使ってみたら、その粘着力に驚きました!
さすが、USA No.1 接着剤ブランドの商品だけありました。
ゴリラテープの他の商品も見たい方は、下に記事を貼っておくので見てみてください。
災害時の補修用として、私も防災グッズに加えています。
まとめ
雨戸無し窓の台風対策 6選
1.養生テープでガラスの飛散防止
2.段ボールでガラスの飛散防止
3.フィルムでガラスの飛散防止
4.板を貼って窓ガラスを守る
5.網入りガラス/強化ガラスに替える
6.雨戸の設置で長期安心対策
台風が他の災害と違うところは、事前に日にちと時間、場所を把握できるということ。
地震などは、いつ何時どこで起こるか分かりません。しかし、台風は避難準備や避難、対策時間も取れます!
「5.網入りガラス/強化ガラスに替える」、「6.雨戸の設置で長期安心対策」については、業者がひっ迫する夏に入る前に取りかかりたいですね。
最近は、2018年の大阪に上陸した台風、2019年に千葉に甚大な被害を出した台風など、どこで台風災害が発生するか分かりません。
さらに、2020年には特別警報は発令されなかったが、特別警報級の台風10号の発生がありました。
例年でいけば、10月末までは台風シーズンです。
沖縄、九州以外の都道府県でも対策をやりましょう。
一緒に頑張りましょう!