今回は、ロープについてお話します。
みなさんロープが災害時に、人の救出や救助に役立つアイテムということ、知っていますか?
大規模な災害時には、家屋が倒壊することによって生き埋めとなり、自力では脱出することができない人が多数発生します。
阪神淡路大震災のとき、死亡した人の83%が建物の倒壊や、家具の転倒を原因とする「窒息死」や「圧死」「頭部や内臓などの損傷」であった。その中で即死でない割合はどれくらいだったのか・・・一方、要救護者の約77%を救出したのは近隣住民であったと平成22年版の防災白書に記されています。
防災白書とは・・政府が防災について行った施策の記録を残し、今後なにを行おうとしているかを国会に報告するための法にさだめられた報告書
また、市民アンケートで
・地震後1~2時間に救出・救助にたずさわった人⇒約20.6%
・30~50歳代の男性では⇒3人に1人救出・救助にたずさわった
というアンケート結果があります。
つまり!
『近隣住民が互いに互いに助け合って、負傷者の救出や応急手当を迅速に行うことが多くの人を救うことになる』
これが、甚大な被害を出した阪神淡路大震災からの私たちが学んだ教訓です。
しかし、そこで出てきた問題点があります。
救出のための資機材が圧倒的に不足していた
資機材とは・・救助活動を行う際に用いられる装備機材をいう
市民から消防署には「スコップやバールを貸してほしい」という声が殺到しています。
人の救助で使う道具、三種の神器(バール、ジャッキ、ノコギリ)もその時は十分になく、不足していました。
救助活動の三種の神器についてはこちらで紹介していますので、合わせて見てみてください↓↓↓
三種の神器は、倒壊した建物の屋根やドアを壊して避難する道を確保したり、救護者の上に乗っている家具や重たいものを持ち上げるときに活躍します。
では、今回の話のロープはどのようなつながりがあるかと言うと、救護者の上に乗っている家具や、重たいものを移動させるときに使います。
つまり、救助のときにも使うアイテムです。(他にも、はぐれないように体と体を結ぶときや、物を縛るときなど防災的なロープの用途は数多くある)
家具や、重たいものを移動させると言いましたが、ロープは移動させるものを結ばなくてはなりません!
さまざまな結び方があるなか、防災目線で使える結び方で代表的な「もやい結び」から、ロープが足りなかった場合に、ロープとロープを結ぶ「本結び」など覚えておくと災害時に使える、おすすめな結び方について図で紹介します。
災害時に使えるおすすめなロープの結び方
ロープや紐があれば、遊びがてら結んでみてください。そして、日ごろから積極的に使うことで覚えますし、周囲からは「いざという時に、役に立つ人」と認識されるでしょう。
↑↑↑これは遊びですが、実は、防災訓練です!!
災害時に色々使えるロープを、あなたの防災グッズに加えて、防災グッズをより強固にしておきましょう。
どんなロープを選んで良いか分からない人は、私(防災士)も備蓄している防災用ロープを紹介しくので参考にしてみてください。
防災用ロープ=トラロープがイメージ出来ますが、それでは使い勝手がわるく、素材もポリエチレンなので使っていると手が痛くなってしまいます。
なので、私はアウトドア、スポーツ用を防災用ロープとして選んでいます。使い勝手が良く、丈夫であり色々な用途でも使えるのが理由です!
また、合わせてロープのAmazon売れ筋ランキングも載せておくので、「こんなのあるんだ」的な感じで覗いてみるのも面白いですよ。
防災用ロープ
倒壊家具の柱や家具を動かすとき、火災時に高い場所から避難するとき、洪水時は水の中を安全に渡る、また救助するときなどに役立つのがロープです。
この商品を選んだ理由
- 持ち運びがしやすく災害時でも使えるロープ
- 丈夫
- 色々な用途に使えるコスパが良いサイズ
ロープ選定が慣れない方は、太いロープを選んでおけば間違いないですよ。
まとめ
阪神淡路大震災での教訓
「救出のための資機材が圧倒的に不足していた」
大震災から学び、子供や家族を守るためにも今、備蓄する行動を
一緒に頑張りましょう!