こんな人の悩みを解決する記事を書きました
もし、万が一!事故が起こった時の対応を知って、被害に合わないようにしましょう
最も大事なこと
【重要】原子力災害は、公共機関からの正しい情報や指示を待って、あせらずに落ち着いて行動しましょう
家の中に入る「屋内退避」が安全への第一歩です
しかし、原子力事故はあなたが、外出している時に起こるかもしれません
事故発生を知ったあなたは、事故現場から離れている場合は、避難生活に入る可能性があるので家に帰りましょう
しかし、その場で屋内退避の指示が出た場合、近くの建物に入りましょう
木造家屋とコンクリート建物の被ばく量の比較
木造家屋 | コンクリート建物 | |
内部被ばく | 1/4程度に抑える | 1/20程度に抑える |
外部被ばく | 約10%減らせる | 約40%減らせる |
コンクリート建物への避難がより安全です
しかし、木造だからと言って無駄なことは決してない!
冒頭でも言った通り、屋内退避が最優先です
外部被ばく、内部被ばくとは?
放射線は、外部からも内部からも体に影響を与えることを知っておきましょう
それでは、最も大切な屋内退避をしたときに何をすれば良いか見てみましょう
屋内退避の具体的行動
屋内退避の指示が出た!!それを知ったあなたは・・・
1.自宅や職場、公共施設など近くの建物(屋内)に入りましょう
2.ドアや窓を全て閉めましょう
3.換気扇を止めましょう
(外気を取り入れないタイプのエアコンは屋内退避中でも使用できるので、家のエアコンを確認してください)
※メーカーの製造年代によって、外気を取り入れるエアコンの場合がある
4.外にいた人は、手と顔をよく洗いましょう
5.食品を密閉した容器に入れたり、ラップをしたりしましょう
6.避難生活のことを考えて念のため、飲料水を密閉容器(ペットボトルなど)に保管しましょう
7.外で飼っている動物は、家の中に入れましょう
特に指示があった場合は、外で着ていた服を脱ぎ、ビニール袋に入れしっかり袋の口を閉めましょう
また、シャワーを浴びて紙を洗ってください
放射線?放射能?放射線物質?
どれも同じに聞こえてしまうのは、自分だけでしょうか?
しかし、この3つはそもそも意味が違います
分かりやすい例として、懐中電灯で見ていきましょう
・光を出す能力が、放射能
・光が、放射線
・懐中電灯が放射性物質
これで、イメージすると分かりやすいですね
アルファ線(α)、ベータ線(β)、ガンマ線(γ)とは?
先ほど、懐中電灯の光に例えた放射線には、アルファ線(α)、ベータ線(β)、ガンマ線(γ)があります
体の外からの被ばくで最も影響を与えるのが、ガンマ線(γ)です
外から体の内部まで影響を与えるので、ガンマ線(γ)には注意を払いましょう
放射線は、普段自然界からも出ているので放射線自体が悪いのではなく、浴びる量(被ばく量)が問題だと知っておいてください
被ばく量の目安は
普段の被ばく量と放射線災害の被ばく量を比較する事で、今起きていることの事態の大きさを知ることができます
原子力災害時の避難基準として↓↓
✔ 500マイクロシーベルト(μ㏜)/時間で、1日以内に避難するように指示が出る
✔ 20マイクロシーベルト(μ㏜)/時間で、1週間以内に避難(一時移転)するように指示が出る
単位変換: 1000マイクロシーベルト(μ㏜)=1ミリシーベルト(mSv)
福島第一原発事故でも個人で外部被ばく量を把握するために、放射線(ガンマ線(γ))測定器を持っている人も少なくありませんでした
自分の生活環境が、実際どれくらいの放射線量に値するのかを知ることは、安心して生活できることに繋がります
精神的不安を取り除くことも、屋内避難、避難生活においてとても重要です
日本メーカー「エステー」から出ている測定器です
安価で信頼できる点が、この品の売りです
20 年以上に渡り放射線測定器メーカーとして実績のある、ロシアのQuarta-Rad 社の測定器です
実績がある測定器を求めるなら、ガイガーカウンター RADEXです
また、放射線は物を通り抜ける力があり、それぞれに力の大きさが違います
アルファ線(α):紙は通らない
ベータ線(β):紙は通るがアルミニウムなどは通らない
ガンマ線(γ):紙、アルミニウムなどは通るが鉄、鉛、コンクリートは通らない
放射線は、鉄・鉛・コンクリートで防ぐことができる
それなら、紙で防げるアルファ線(α)は、安心して良いのでは?
と思うかもしれませんが、アルファ線も危険なのです
アルファ線(α)は安心して良い?
アルファ線(α)は、外部被ばくでは紙で防ぐことができるので、被ばくしないのではないかと思った人も多いと思いますが
アルファ線は、内部被ばくを受けやすい放射線なのです
これを見ても分かるように、アルファ線(α)も体の内部に入ることで危険です
冒頭でも、そして何度も言いますが、原子力災害には、屋内退避がとても有効と知っておいてください
これまで、屋内退避の具体的行動から、放射線などの知識を学んできましたが、次は、屋内退避後の注意点を見ていきましょう
屋内退避後の注意点
・テレビやラジオ、緊急メールなどから正確な情報を確認すること
・国や県、市町村の情報に従い、うわさやデマ(SNSなど)に惑わされないこと
・緊急を要する用事以外は電話を使用しない(必要な時に繋がらなくなるため)
・不要な外出を控え、指示があるまで自宅や屋内の屋内退避を続ける
・広報車や防災無線などの情報に注意しておく
これらに注意して、屋内退避を続けてください
もし、屋内退避後に避難指示が出たら・・・
屋内退避後の避難について
避難指示が出たときは、あわてずに、公共機関の避難指示内容を確認し、指定された場所へ避難しましょう
・正しい情報を入手
・ガスの元栓を閉め、電気のコンセントを抜き、戸締りを忘れない
・自分の車や県や市町が手配するバス等で避難する
・避難時の服装は、頭を覆うものを被り、マスクをして、長袖長ズボン、靴下、運動靴、手には手袋や軍手やゴム手袋をして避難すること
・防災グッズを持って避難する
防災グッズについては、「防災士が厳選する最強防災グッズ53種類」を記事にしているので、興味ある方は、合わせて見てください↓↓
まとめ
原子力災害が発生したら、まず建屋内に避難すること
そして、外部被ばくを防ぐために家で窓を閉めたり、換気扇を止めたり
自治体の正しい情報を入手して
避難指示があった場合、肌を露出しない格好で指示があった手段で指示があった場所へ避難する
この流れを、原子力発電所が近くにある(特に30Km以内の範囲)人は知っておいてください
何度も言いますが
家の中に入る「屋内退避」が安全への第一歩です