「大雪の災害」と聞いて何を想像しますか?
大雪の災害とは?
雪崩?雪の重さで家が倒壊?停電?断水?
色々想像できますが、一番最初に発生するのが「大雪による車の立ち往生」
なぜ一番最初に発生するかというと、人間の心理が関わっています。
「これくらい大丈夫か」「前もこれくらい降っていたけど大丈夫だった」「雪国だから経験豊富」など、人はリスクを経験により軽視してしまう心理があります。
それが、自分にだけ影響があれば問題ないのですが、立ち往生が怖いところは最初の1台が立ち往生すると次いで2台目、3台目と立ち往生が連鎖していくところ。
後ろの方は、何が起きているのか分からず急に立ち往生に巻き込まれ、身動きが取れなくなってしまいます。
高速道路だと、近くの建物に避難すること、引き返すことも出来ずその場にとどまってしまう。
さらに、高速道路を「通行止めにする判断」も人が関与するので、「大丈夫という心理」がはたらき、判断が遅れる可能性もあるのです。
最近でも、新潟県などで降った大雪による関越自動車道の立ち往生が発生しています。
2020年12月16日 関越自動車道で立ち往生
2020年12月16日の午後、関越自動車道で大雪による立ち往生が発生。車内の人には飲料水やガソリンなどの支給が続けられたが、消防によると、新潟、群馬両県で、体調不良を訴えるなどした男女計5人が病院に搬送された。
約700人態勢で除雪を急いだが、車と車の間に積もった雪を手作業で除いて1台ずつ車を出すしかなく、難航した。
1,000台以上が巻き込まれた。
そして、立ち往生解消までに2日間がかかった。
この時は、飲料水やガソリンが配られたが、もし「救助が困難な天候だったら・・・」「もっと多くの車が巻き込まれたいたら・・・」
2日以上、物資が無い状態で過ごすこともありえます・・・
過去にも、大雪で積もった雪が車の排気口を塞ぎ、車内で救助を待っていた人が一酸化炭素中毒で亡くなる事例も発生している。
立ち往生の原因は?
毎年、立ち往生の原因になるのは
ノーマルタイヤで雪道を走行すること
これを防げれば、防げた立ち往生もあるくらい原因になっています。
日本自動車タイヤ協会でも「早めの冬用タイヤの装着」を呼びかけています。
早めの冬用タイヤ装着が大切です!
あまり雪が降らない地域用ポスター(非降雪地域向け)
雪が降る地域用ポスター(降雪地域向け)
立ち往生の防災グッズ
もし、あなたが突然立ち往生に巻き込まれたとしても、数日間車内で過ごす防災グッズを車内に備えていたら不安を減らすことができます!
【立ち往生防災グッズリスト】
非常食 | 水 | 簡易トイレ |
毛布 | カイロ |
冬は車内が夏場みたいに40℃~50℃と高温にならず、防災グッズを入れっぱなしにしておくことができるので一度揃えて車内に備えましょう!
私は、防災士として地域で防災活動、会社で企業防災をしています。
どんな防災グッズを買ったらいいか分からない方へ、私が購入して車に備蓄している物を載せておくので、参考にしてください。
非常食
数日間車内で過ごすことも考えられるので、3日分入れておくと安心です。
水
防災的には、3L/日の水を備蓄を推奨しています。
人間は、食べ物を食べなくても数日間は生きれますが、水を飲まないと数日間も生きることはできません。
簡易トイレ
トイレ問題も考え、車内に簡易トイレを備蓄しておきましょう。
毛布
ガソリンが切れて、暖房が使えなくなった時の事まで考えて毛布は必須です。
防災毛布を考えている方は、「防炎」毛布が後々も使えますよ。
カイロ
安価で温かいカイロは、防寒に欠かせませんね。
まとめ
雪が降る冬の季節は、いつ立ち往生に遭遇するか分かりません。
立ち往生に巻き込まれ、亡くなる方も発生している事実。
【対策】
・雪が降る地域では、早めの冬用タイヤ装着
・普段は雪が降らない地域で、寒波により雪が降った場合、ノーマルタイヤで雪道を走行しないように心がける
・立ち往生することを想定して、普段から車に防災グッズを積んでおくこと
「立ち往生を起こさない」「立ち往生に巻き込まれない」「立ち往生の対策を取っておく」
寒波に備えて一緒に頑張りましょう!